【元開発者が解説】オンラインオリパの仕組みについて|実際に儲かるのか?

オンラインオリパ

はじめに:オンラインオリパとはなにか

「オリパ」は「オリジナルパック」の略で、ショップが独自にカードを詰め合わせて販売するくじのような商品です。最近はスマホで引けるオンラインオリパが人気で、DOPA!、日本トレカセンター、オリパワンなど多くのサービスがあります。ポケカ、遊戯王、ワンピースカードなど、扱うタイトルもさまざまです。

私はオンラインオリパを作る側で働いていた経験があり、この記事では、運営側の視点からオンラインオリパの仕組みをできるだけ分かりやすく解説します。

オンラインオリパはこう動いている

基本の流れは次の3ステップです。

  1. ポイントを購入する
  2. ポイントを使ってガチャを引く
  3. 当たったカードを発送してもらうか、ポイントに交換する

押さえておきたいのは、1つのオリパに入っている口数(総数)が最初から決まっていることです。たとえば「全1,000口」なら、中身の当たりもハズレも全部で1,000枚。誰かが引くたびに残りが減っていき、画面には「残り○口」と表示されます。最後の1口を引いた人がもらえる「ラストワン賞」もよくある仕組みです。

オンラインオリパはこう作られている

オンラインオリパの基本として、オリパワンや日本トレカセンターなら1〜4等、DOPA!ならS〜C賞というように分かれており、上の賞ほど出にくくなります。商店街の福引と同じ構図です。

作り方としては、まずパック全体の値段と総還元率を決め、その金額に収まるように当たりを入れていきます。

実例で計算してみよう:期待値の出し方

実際に発売されていたオリパで計算してみましょう。

DOPA!のオリパ販売画面
出典:DOPA!

今回はDOPA!で発売されていたこちらのパックを参考に期待値の計算などを解説していきます。

必要な情報を簡単にまとめました。

単価 1口 10円
口数 2,415,560口
総還元率 97%
当たり確率 1/20(120pt以上)
最低保証 1pt

1口10円×2,415,560口でこのオリパの全体の値段は「24,155,600円」になります。
総還元率が97%なので、24,155,600円 × 0.97 で、このオリパをすべて引いた場合、「23,430,932円」分のポイントが返ってくるという計算になります。

今回のオリパは1/20で120pt以上確定と表記されていますので、120pt以上の総数は2,415,560口の1/20、つまり120,778口が120pt以上の当たりということになります。

オリパの提供割合の一覧
出典:DOPA!

期待値とは

期待値とは、1回のガチャで平均して何円返ってくるか(=何円減るか)を計算した値のことです。
期待値を計算するにあたって重要なところは、“一番下の当たりポイント”と“最低保証”です。
今回のガチャでは、120ptと表記されているので“一番下の当たりポイント”は120pt、最低保証は1ptで計算していきます。
当たり確率が1/20なので、20回引けば120ptが1回当たって、残りの19回は1ptが返ってくると考えることができます。

期待値の計算

(10円 × 20回) − (120pt × 1回) − (1pt × 19回) 20
= 3.05円

つまり、1回10円のガチャを引くと、平均して3.05円のマイナスになる計算です。言いかえると、10円払って平均6.95円分のポイントが返ってくることになります。

なお、この計算は、当たりをすべて一番下の120ptとして見積もった最低ラインです。A賞やS賞などの上乗せ分まで含めた全体の数字が、公表されている総還元率97%です。

1回のガチャで平均して何円返ってくるかを計算できれば、あとはS賞やA賞まで粘った場合、いくら以上のカードを当てればプラスになるのかも計算できます。
例えばA賞以上を狙いたいとなったときに、A賞以上の総数は288なので、2,415,560 ÷ 288 ≒ 8,387。つまり、A賞以上は約8,387回引いて1回当たる計算になります。1回引くたびに3.05円減っていくガチャを8,387回引くので、25,581円相当のカードがA賞の何割を占めていたらこのガチャを引くといった判断をすることができます。

ここまで長々と説明しましたが、結局のところ、8,387回引くまでにA賞以上が出ることもありますし、出ないこともあるため、そこまで当てにしてはいけません。あくまでガチャを引く目安くらいに考えることをおすすめします。

実際に儲けることはできるのか?

結論として、オンラインオリパで儲かる可能性はゼロではありません。ただし、普通に利用しているだけでは負けてしまうことがほとんどです。

なぜなら、オンラインオリパは基本的に「運営が儲かる」ように設計されているからです。

とはいえ、各サイトのイベント日には通常より還元率の高いガチャが出ることが多いので、そこを狙えば勝つ確率を上げることはできます。

サイト イベント 開催日
日本トレカセンター トレセンの日 毎月1日
DOPA! DOPA祭 毎月24〜25日
オリパワン ワンニキ祭 毎月29日

※ 開催日は変更される場合があります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

まとめ:楽しむなら「仕組みを知ったうえで」

オンラインオリパは、パチスロなどと同じく続けるほど平均的には儲からない設計になっています。ただ、パチスロでも生涯収支がプラスの人がいるように、オリパでも大きく勝つ人は存在します。最終的には運次第です。とはいえ、中には当たりがほとんど入っていないオリパが存在するのも事実です。
だからこそ、仕組みを理解して還元率の高いオリパを選ぶことが、長く楽しむコツになります。

期待値の考え方を知っておけば、「今日はこの金額まで」と自分なりのルールを決めやすくなるので、仕組みを理解したうえで、ドキドキを楽しんでみてください。

オリパに使うお金は、なくなっても困らない範囲にとどめましょう。

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