こんにちは。トレカ部部長のごりごりです。
オンラインオリパのサイトを見ていると、「還元率97%」「還元率100%超え」といった表示を見かけます。ほとんどを利用者に返しているのに、運営会社はどうやって利益を出しているのでしょうか。
今回は、オンラインオリパの開発を行っていた立場から、運営側から見たお金の流れを解説します。これまでの記事は「引く側」の話でしたが、今回は「作る側」の話です。
この記事でわかること
- オンラインオリパの売上とコストの内訳
- 還元率が高くても運営が成り立つ理由
- ポイント交換されたカードのその後
- 仕組みを知ったうえで、利用する側が意識したいこと
売上は「口数 × 1口の価格」
オンラインオリパの売上はシンプルです。全部の口数が売り切れたときの売上は、口数 × 1口の価格で決まります。
たとえば全1,000口・1口1,000pt(1pt=1円で購入)のオリパなら、売り切れたときの売上は1,000,000円です(この記事の数字はすべて説明のための例です)。
還元率は「ポイント」で計算されている
このオリパの還元率が97%なら、賞品のカードの価値の合計は970,000pt分です。ここで知っておきたいのは、賞品のカードはカードショップの販売価格より高めのポイントで設定されることが多く、還元率はそのポイントをもとに計算されている、という点です。
つまり、還元率97%のオリパでも、賞品のカードを販売価格(円)で見ると、合計は970,000円より少なくなります。さらに、運営会社がカードを用意するときは、提携しているカードショップの買取などで仕入れることがあります。カードショップでは買取価格は販売価格より安いのが一般的なので、実際に仕入れにかかるお金はもっと少なくなる場合があります。

ポイント
「還元率」はポイントで見た賞品の価値で、「仕入れにかかったお金」とは別のものです。この差が、運営側の利益の元のひとつです。
運営にかかるコストの内訳
もちろん、売上からカードの仕入れにかかったお金を引いた分がまるごと利益になるわけではありません。オンラインオリパの運営には、次のようなコストがかかります。

| コスト | 中身 |
|---|---|
| カードの仕入れ | 賞品になるカードを買取や仕入れで用意する費用 |
| 決済手数料 | クレジットカードや電子マネーでポイントを買ってもらうときに、決済会社に払う手数料 |
| 発送・梱包 | 当たったカードを送るための送料や梱包材、作業の人件費 |
| 広告・キャンペーン | SNS広告、紹介報酬、新規登録の特典、イベントの高還元ガチャなど |
| システム・人件費 | サーバー代、開発やサポート、カードの管理をするスタッフの費用 |
開発をしていた立場からすると、サーバーやシステムにかかるお金も小さくありません。人気のオリパの販売開始時には一気にアクセスが集まるので、それに耐えられる仕組みを用意しておく必要があります。
還元率100%超えのガチャを出しても成り立つ理由
イベントの日などに、還元率が100%を超えるガチャが出ることがあります。そのガチャだけを見ると赤字に思えますが、運営全体で見ると次のような理由で成り立つことがあります。
- ポイントの価値と仕入れにかかったお金の差:ポイントで見て100%を超えていても、販売価格や仕入れにかかったお金で見ると100%を下回る場合がある
- 集客のための広告費:高還元のガチャで新しい利用者に来てもらい、ほかのオリパも引いてもらう
- ポイント交換で戻ってくるカード:当たったカードがポイントに交換されると、カードは運営の在庫に戻り、ポイントはまたそのサイトで使われる
ポイント交換されたカードはどうなる?
当たったカードがポイントに交換されると、そのカードは運営側の在庫に戻るのが一般的です。戻ったカードは、次のオリパの賞品として使われることがあります。
運営側から見ると、ポイント交換は「カードを発送する手間と送料がかからない」「カードを在庫として再び使える」「ポイントがサイト内で使われる」という点で、都合のよい仕組みでもあります。ポイント交換と発送のどちらを選ぶかについては、当たったカードはポイント交換と発送どっちが得?で詳しく解説しています。
ちなみによく小当たりで使用されるパックセットは、ポイントに変換されることがほとんどで基本的に発送を依頼されることはありません。なので、数百パック当たりとして封入しても問題ないということですね。
一番大事なのは「信頼」
ここまで読むと、「運営だけが得をしている」と感じた方もいるかもしれません。ですが、オンラインオリパは利用者に信頼されなければ続かないサービスです。
賞の構成をごまかしたり、発送を遅らせたりすれば、すぐにSNSで広まって利用者は離れていきます。運営会社が利益を出していること自体は、サービスが続くために必要なことなんですね。
利用する側が意識したいこと
- 還元率が97%でも、平均すると引くほど少しずつ減っていく仕組みであること
- 高還元のイベントは、運営側にとって集客の役割もあること
- ポイント交換を繰り返すと、お金がそのサイトの外に出ていかないこと
まとめ:還元率と仕入れ値の差、そして運営コスト
オンラインオリパの運営会社は、ポイントで計算した賞品の価値と、実際に仕入れにかかったお金の差などから利益を出しています。そこから決済手数料や発送、広告、システムなどのコストを払い、サービスを続けています。
作る側の仕組みを知っておくと、「なぜこのイベントがあるのか」「なぜポイント交換がすすめられるのか」が見えてきます。仕組みを理解したうえで、無理のない範囲で楽しんでくださいね。オリパに使うお金は、なくなっても困らない範囲にとどめましょう。
元開発者が解説するオンラインオリパ・シリーズ
あわせて読むと、オンラインオリパの仕組みがもっとよく分かります。
それでは、また次の記事で。


コメント